世界一周のリアルを具体的に発信する個人ブログ。実際に訪れた国と都市の体験記を掲載しています。

【パタゴニア・フィッツロイ】往復20kmの夜間トレッキングで見た、燃えるような絶景!

2016年3月1日火曜日

アメリカ大陸 アルゼンチン 世界一周 南米

t f B! P L

【パタゴニア・フィッツロイ】往復20kmの夜間トレッキングで見た、燃えるような絶景!

どうも、ハイドです!
旅好きの仲間なら一度は憧れる場所、アルゼンチンの「エル・チャルテン」に来ています。

2月26日、深夜1時50分。
街が静まり返り、乾燥した冷たい空気が唇をカサカサにするほどの寒さの中、僕は宿を出発しました。
目的地は、あのパタゴニアの象徴「フィッツロイ」の麓です。

深夜のエル・チャルテンを出発!フィッツロイ登山ルートの始まり

今回の目的は、朝日に照らされて真っ赤に染まるフィッツロイを拝むこと。
そのために、日の出に合わせてフィッツロイの麓まで、片道10kmの夜間トレッキングに挑みます。
待ち合わせのホテルで合流したのは、僕を含めて6人の日本人メンバー。こんな真夜中から山に登るなんて、みんな相当な冒険好きですよね(笑)。

フィッツロイへ向かう夜間トレッキングの様子

歩き始めは薄雲が広がっていて、「せっかくの朝日が見られるかな…」と少し不安な滑り出しでした。
でも、歩を進めるうちに雲がサッと流れ、夜空には月と星が。月明かりが道を照らしてくれる、絶好のトレッキング日和に変わってくれました!

幻想的なカプリ湖と、光り輝くフィッツロイのシルエット

少し歩いて、以前も訪れた「カプリ湖」でひと休み。
まだ夜明けには時間があるはずなのに、目の前には真っ白なフィッツロイのシルエットがくっきりと浮かび上がっています。
ただの月明かり以上に、山自体が自ら光を放っているような……言葉では言い表せないほど不思議で、美しい光景でした。

「無」の境地へ。過酷な夜道でのアクシデント

月明かりがあるとはいえ、ヘッドライトの小さな明かりを頼りに、ゴツゴツとした足場を確認しながら歩くのは想像以上に神経を使います。
最近の旅で歩きすぎていたせいか、体には疲れが溜まっていて、注意力が散漫になっていました。

「あ、危ない!」と思った瞬間、暗闇で見えなかった土の段差につまずき、豪快に転倒。
幸い列の最後尾だったので誰にも見られずに済みましたが、「やっぱり山歩きって怖いし、自分はトレッキングが苦手だな」と痛感しました。

でも、ここで立ち止まっては一生モノの景色は見られません。
必死に仲間の背中を追いかけ、足元だけに集中して歩き続けているうちに、いつしか頭の中は空っぽになり、まさに「無」の状態で足を動かしていました。道中道標を見落としてルートを外れるトラブルを私たちのチームに発生しました。

先頭を歩くゆうしょう君が他の登山家が歩く後ろ姿を道標にしていましたが、明らかにルートを逸れていたためストップをかけました。あのまま進んでいたら時間をロスしてしまい燃えるフィッツロイは見えなかったかもしれません。

地図アプリでゴール地点とGPS情報を確認して進むべき方向を割り出して数メートル歩いたところで道標を発見、みんな行こう!何とか軌道修正して立ちはだかるのが岩場の坂道だった。

心臓破りのラスト1km!岩場と崖の死闘

歩き始めて9km。ゴールの麓まで残りわずか1kmですが、ここからが本当の地獄でした。
それまでの土の道から一変し、足元は不安定な石ころだらけの急勾配に。一歩踏み出すたびに石がガラガラと崩れ、滑り落ちそうになります。

もはや道ではなく、険しい岩場、あるいは崖を這い登るような感覚です。
ライトを消し、両手を岩について必死にしがみつきます。
「体が熱い、しんどい、もう山なんて大嫌いだ!」
何度も心の中で毒づき、引き返そうかと思いました。

そんな僕を救ってくれたのは、仲間の存在でした。
ペースが落ちた僕を先導して足場を教えてくれるケイスケ君。
「頑張れ!」と声をかけてくれるユミさん、ユキさん。
一人旅に慣れきっていた僕にとって、仲間からの激励は何よりの特効薬でした。

登頂後のフィッツロイとトレス湖の絶景

ついに到達!鏡張りのトレス湖と「燃えるフィッツロイ」

4時間以上かけて、ようやく折り返し地点に到着!
そこには、疲れを瞬時に吹き飛ばすほどの「奇跡」が待っていました。

  • 雲一つない快晴の空
  • 湖面を揺らさない完璧な無風
  • 鏡のようにフィッツロイを映し出すトレス湖

他のメンバーが夢中でシャッターを切る中、ヘトヘトの僕はまず栄養補給(笑)。
登っている最中はあんなに暑かったのに、立ち止まると汗が冷えて一気に極寒の世界へ。この寒暖差も登山の過酷さですね。

そしてついに、待ちに待った瞬間が訪れます。
朝の数分間だけ見ることができる、太陽に照らされた「赤いフィッツロイ」。





想像を絶するほど真っ赤に燃えるその姿は、あまりにも巨大で、圧倒的な存在感でした。

朝日を浴びて赤く染まるフィッツロイ

赤く輝くフィッツロイのアップ

10時過ぎまでたっぷり絶景を堪能し、「南米の大自然」を全身で感じることができました。
一人だったらきっと挫けていた。みんなで登ったからこそ、達成感は何倍にも膨らみました。

下山後のご褒美!肉パーティと仲間への感謝

帰り道は明るい分、足取りも軽く感じます。
とはいえ激しい下り坂。滑るたびにアクロバティックな動きで体制を立て直しつつ、なんとか下山しました(笑)。

下山途中の愉快な様子

カプリ湖での休憩

14時半、ついに登山口へ帰還!計12時間にわたる大冒険の終了です。
頑張った自分たちへのご褒美は、贅沢なアイスクリームと、夜の盛大な肉パーティ!

【トレッキング後の至福メニュー】

  • 特大アイスクリーム:80ペソ(約640円)
  • 肉&酒パーティ:一人160ペソ(約1300円)

普段の食事を50ペソ以下で済ませている僕には高級品ですが、今日だけは特別です。
疲れ果てて机で寝落ちするメンバーもいる中、この達成感を共有できる仲間がいる幸せを噛み締めました。

ゆうしょう君、かず君、ケイスケ君、ユキさん、ユミさん。
最高の時間を本当にありがとう!

フィッツロイ(Fitz Roy)の概要

フィッツロイはアルゼンチンとチリの国境に位置する標高3,405mの峻険な峰です。パタゴニアの象徴として知られ、鋭く切り立った岩壁は世界中の登山家を魅了します。麓のトレス湖から望む朝焼けの絶景が有名です。

Welcome



海外未経験で世界一周へ。
家族の反対を押し切り、右も左もわからぬまま飛び出したあの日。 「いつか」を待たずに旅に出たからこそ見えた景色があります。 準備不足でも、反対されても、夢を叶えたい人へ贈る旅ブログ。

このブログを検索

ブログ アーカイブ

世界一周ルート

QooQ