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アヤワスカ3回目の儀式|ペルー・プカルパで見た究極の幻覚と依存への恐怖

2016年5月18日水曜日

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アヤワスカ体験3回目|ペルー・プカルパの深い夜、究極の幸福感と依存の恐怖

5月13日、夜。ペルーのプカルパにあるサンフランシスコ村。ついに3回目、泣いても笑ってもこれが僕にとっての最後のセレモニーだ。

ぶっちゃけて言うと、今の僕は「怖い」。
何が怖いって、アヤワスカそのものよりも、あの感覚にのめり込んでしまう自分自身の心が怖いんだ。

病みつきになる「キマる」感覚、そして理性の崩壊

昨日のセレモニーでの感覚が、脳裏に焼き付いて離れない。
あの病みつきになるような圧倒的な幸福感。まるで世界の真理に触れたかのような優越感。
性的な興奮と、息を呑むような絶景を前にした黄昏が同時に押し寄せてくるような、あの異様な高揚感……。

アヤワスカが効いている間、僕は天使と語り合い、精巧に作られた映画のような、あるいはそれ以上のスピリチュアルな世界を旅することができる。
「この最高の快楽を続けるには、アヤワスカを続けるしかない」
そう思わされてしまう自分。理性がじわじわと捻じ曲げられ、依存という名の底なし沼に引きずり込まれる恐怖に、僕は怯えていた。

でも、心のどこかで「飲んでしまえば、またあの楽しさが待っている」と期待している自分もいる。そんな矛盾を抱えたまま、3回目のセレモニーが始まった。

シャーマンのマテオが少し遅れてやってくる。いよいよ、その時だ。

22時23分:三度目の「地獄の味」との対峙

ペルー・プカルパでのアヤワスカ儀式用の飲み物

何度飲んでも、これだけは慣れない。アヤワスカの泥水のような、えぐみのある酷い味が口の中に広がる。
強烈な嗚咽をこらえながら飲み干した。

仰向けに寝転がると、すぐに異変が起きた。
自分の意思とは関係なく、首が左に傾き、また戻る。右足が勝手にマットを蹴る。
まるで寝相のように無意識に、、でも確実に「何か」によって体が動かされている。アヤワスカが血を巡り始めた証拠だ。

鼻を突く汚臭と、体に訪れる拒絶反応

どこからか、マテオが吸うパイプの匂いが漂ってきた。その瞬間、猛烈な吐き気が込み上げる。
あぐらをかき、目の前のバケツ(桶)に顔を突っ伏した。胃液が波打つように、体が前後に激しく揺れる。

バケツの中には、昨日吐き出したものがそのまま残っていた。鼻を突く強烈な異臭。アゴが外れるほど口を大きく開き、声にならない叫びが漏れる。

「またあのデトックスの後の幸福感を感じたい」
そう願うのに、体が拒絶している。昨日の今日で、連続する異常事態に僕の防衛本能がブレーキをかけているのがわかった。

現実と幻覚の境界線が溶ける|猫になり、女になり、神に会う

身体がバネ仕掛けのピエロのように、前後左右に引っ張られる。
3回目ともなると、アヤワスカの「効かせ方」が熟練してくるのか、目を開けたままでもビジョンが見えるようになっていた。

・薄く光る窓枠のライン
・蚊帳(かや)の細かな網目
・他の参加者の蚊帳のシルエット

現実の視覚情報と、脳内から溢れ出す幻覚が完全にオーバーラップしている。目を開けながら夢を見ているような、ごちゃ混ぜの感覚だ。

気がつくと、僕は「女性」になっていた。自分の出す声が、たまらなく可愛く思えて仕方がない。
と思えば、次の瞬間には「猫」になっている。蚊帳を爪でひっかく感触が、たまらなく気持ちいい。「あぁ、気持ちいいにゃ~」なんて思いながら無邪気に遊んでいる自分。

かと思えば、一気に視界は雲の上へ。
精霊たちが住まうような壮麗な建物が現れ、神のような存在によって僕は十字架のように張り付けにされる。

アヤワスカからの甘い囁き

ひっきりなしに変わる幻覚の中で、僕は思いを寄せる女の子の顔を思い出していた。
「自分は男だった」と思い出そうと、もがき、足掻く。でも、ビジョンは残酷なほど速く切り替わり、彼女の顔は消えてしまった。
これほど強力なサイケデリックスの前では、性欲も自我もコントロール不可能なんだと思い知らされる。

アヤワスカは、昨日と同じように僕に問いかけてきた。
「この幸福は、アヤワスカをやらなければ決して味わえないものだよ」

あまりにも甘く、危険な誘惑。これに乗り続けることを、世間では「依存」と呼ぶのだろう。
僕は答えを出せないまま、ただ渋い表情でそのメッセージを受け止めるしかなかった。

結論:アヤワスカは「奇跡の薬」か、それとも「毒」か

3日3晩にわたるセレモニーを終えて、僕が出した結論はこうだ。
「アヤワスカは、極めて危険な物質である」

半身麻痺を治す治療だとか、高尚な癒やしだとか、そんな期待は今の僕には関係なかった。
ただ、あまりにも強烈な快楽と体験が、人生を狂わせかねない危うさを持っていることを身をもって知った。

明日の朝、目が覚めたとき、僕の頭の中はアヤワスカのことでいっぱいなのだろうか。
それとも、清々しい現実が待っているのだろうか。
今はただ、この長い夜が終わるのを待つだけだ。

⚠️ 日本国内での規制と注意点

アヤワスカには、幻覚成分であるDMTが含まれています。日本では麻薬及び向精神薬取締法により、DMTを含む植物や飲料の所持、使用、譲渡は厳しく禁止されています。近年、取り締まりがより強化されており、海外での体験談であっても推奨されるものではありません。最新の厚生労働省の通知を確認し、法令を遵守してください。

最後まで読んでくれて、ありがとう。


プカルパ(Pucallpa)の概要

プカルパはペルー東部、ウカヤリ川沿いに位置するアマゾン熱帯雨林への玄関口となる都市です。木材の集散地として発展し、シャーマニズムやアヤワスカの儀式体験を求めて世界中から旅行者が訪れる聖地としても知られています。

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海外未経験で世界一周へ。
家族の反対を押し切り、右も左もわからぬまま飛び出したあの日。 「いつか」を待たずに旅に出たからこそ見えた景色があります。 準備不足でも、反対されても、夢を叶えたい人へ贈る旅ブログ。

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